2014年4月
犬のしつけ~褒める事と叱ること~
人間教育もそうですが、現代は「褒めて伸ばす」そんな時代の流れですね。
良い部分もあれば、悪い部分もあるでしょう。
今日の筆者30代ですから、ゆとり教育、ゆとり世代と言われる若者のもう少し上の年齢です。
子供の頃を思い返して今考えても、やはりかなり微妙に扱われた世代でしょう笑
叱られて叱られて・・・そういう世代でもなければ、褒められて褒められて・・・そうでもない。
要するに曖昧な世代です笑
犬の世界も時代の流れとともに、叱るしつけから、褒めるしつけへと変化してきた10年あまり。
10年ひと昔と言われる中で、おそらくまた、変化が起こってくるだろうと感じる今日この頃。
褒められるだけでは育ちません。
叱られるだけでも育ちません。
なぜなら?
その違いがわからなければ、そこに喜びも悲しみもないからです。
それは私たち人間で置き換えて考えてみればわかりやすいことだと思います。
変わらない日常、聞きなれた言葉にどれだけ「ありがとう」と言えるでしょうか?
どれだけ「幸せ」と感じれるでしょうか?
変わらない日常の中のちょっと変わった事や、たまに聞く言葉だから「幸せ・ありがとう」と感じれる。
(本当はそうではいけないのだけれど)
犬も同じです。
当たり前にある生活はあくまで当たり前でしかありません。
いつでもパパとママはボクのもの。そう思って生活をしていたら、それが当たり前になるんです。
だからたまにパパとママがいなくなると、イタズラをするんです。
当たり前が当たり前じゃなくなったから退屈でイタズラしただけなんです。
それなのに、叱られる。
パパとママがいる時、ボクは黙ってパパとママに寄り添っているのに・・・
それを褒めてもらうこともなければ、たまにボクがイタズラしただけで、凄く叱られる。
これではやってられなくなりますね犬も笑
最近の飼い主さんの傾向は、両極端です。
「褒めるだけ」→「叱り下手」
「叱るだけ」→「褒め下手」
幸い、犬は一生自立しません。
飼い主がいなければ生きてはいけませんね。
だから、その「褒められる」「叱られる」のバランスが多少崩れて育っても可愛がられて大切にされて生きていけるでしょう。
でもそれが人間だったらどうでしょう?
社会に送り出せない我が子だったらどうでしょうか?
子供の自立は親の役目です。
親がいなくとも、社会生活を送れるよう育てる事。
犬も同じです。
飼い主不在でも、心と体のバランスを崩すことなく生活出来ること。
それが出来るように育ててあげること。
そのための叱咤激励は親(飼い主)としての役目です。
やって良いこと悪いこと。他人や他犬への振舞い、散歩中のルール等々。
教えて、褒めて、叱って、また褒めて・・・
そうやって教育していくことが大切だと思います。
そして、何事にも動じない、メンタルタフネスなワンコへ育っていってくれたら、
飼い主さんもハッピーわんこにもハッピー
が沢山やってきますょ
ドッグランでの社会化は慎重に行うべし
子犬の社会化に!
ドッグランを利用する飼い主さんは多いと思います。
しかし、ドッグランでの社会化は慎重に行わないと、
子犬を犬嫌いな犬に育ててしまう結果になることがあることを知っていた方が良いと思います。
これは、ようちえんの子犬の飼い主さんにはよく話すことですが、
ドッグランといのは不特定多数の人間と、不特定多数の犬が集まる場所です。
どんな飼い主さんか?どんな犬か?全くわからない所へ大切な愛犬を送りだすわけですから、
まずはその愛犬の身の安全を守らなければならないわけですよね?
実はココが非常に難しいポイントだったりします。
突然追いかけられて・・・
突然噛まれた・・・
(小型犬の子犬によくある話です)
そんなことをきっかけに、愛犬が犬を嫌いになってしまうパターンは少なくないです。
成犬になって、犬付き合いが出来ない犬というのは、子犬の時の社会化不足が原因ですが、
中には、子犬の時の嫌な思いがトラウマとなって犬を嫌いになるようなパターンもあります。
(実際は、嫌な思いをしても、継続して「正しい社会化」を行っていくことで、トラウマをなくしていくことが出来るんですが、
それを飼い主さんが行うのはとても難しいことだったりします)
ですから、子犬の犬慣れのための社会化は慎重に行わなければなりません。
ドッグランでのポイントは、自分の犬だけではなく、周囲にいる犬をよく観察する事。
一番良い社会化はやはり、子犬はようちえんに入園させることだと思います。
子犬に適切な社会化の機会を作り、自信を持たせ、成長させるためには、
その微妙なさじ加減をよく知るプロのサポートがあって越したことはありません。
何はともあれ、子犬の社会化にドッグランを利用することには、慎重に。
そして注意深く周囲を観察し、決して愛犬に無理強いをしないこと。
さて週末です
子犬ちゃんたちが沢山良い社会化の機会に恵まれると良いですねっ
ではまた